Report|北海道富良野市で「ふるさと納税セミナー」を開催しました

北海道富良野市で、地域と学生が学び合うセミナーを開催
2025年9月3日(水)、富良野市役所にて「ふるさと納税アップデート!~プロの視点で分析する富良野のふるさと納税~」を開催しました。
本セミナーは、北海学園大学 経済学部 濱田ゼミの富良野市フィールドワークの一環として、株式会社GAROOが主催し、富良野市および北海学園大学の共催により実施しました。
▼フィールドワークの詳細については、こちらの記事もご覧ください。
Report|北海学園大学 濱田ゼミによる富良野市フィールドワークをコーディネートしました
大学授業体験会&学生発表
本セミナーは、「高校生向け大学授業体験会」としても位置づけられ、地域の高校生にとって大学レベルのマーケティング講義を体験できる貴重な機会となりました。
また、第1部では、北海学園大学 経済学部 濱田武士ゼミナールの学生による事前学習の成果発表が行われました。
発表テーマは「富良野市のふるさと納税の成功要因について」。
行政・商業・農業・観光・データ・ポータルサイトの6つの観点から成功要因を分析し、言語化することで再現性を高めることを目指しました。
学生たちは、データ分析や現地調査をもとに富良野市の取り組みを考察し、実践的な学びの成果を発表しました。
講演①|「学生と考える!選ばれるふるさと納税のヒミツ」
講師:伊藤 友章 教授(北海学園大学 経営学部)
続いて、伊藤教授による講演・ワークショップを実施。
「富良野市に学ぶ”選ばれる地域”マーケティング」をテーマに、寄付者の行動心理や地域戦略の考え方を解説しました。
講演後のワークショップでは、大学生・事業者・高校生が混ざったチームに分かれ、「富良野の戦略を応用した新たな提案づくり」に挑戦。
地域の視点とマーケティング思考をかけ合わせた活発な議論が行われました。
講演②|「経営者に学ぶ!インバウンド需要に繋がる次のふるさと納税戦略」
講師:中尾 周平 氏(株式会社ユニヴァ・ペイキャスト 代表取締役)
第2部では、現地消費型ふるさと納税「ココふる」を運営する株式会社ユニヴァ・ペイキャスト代表取締役・中尾氏が登壇しました。
講演では、電子マネー決済の拡大や寄付の多様性を背景に、「現地で使える寄付」という新しいふるさと納税の仕組みとそのビジネスモデルについて解説。
寄付者にとっての利便性や地元体験の提供といったユーザーメリットに加え、自治体・事業者双方にとって導入しやすい仕組みであることが紹介されました。
また、「ココふる」の導入事例をもとに、地域経済への波及効果や今後のインバウンド展開など、ふるさと納税の次の可能性についても語られました。
今後に向けて
今回のセミナーでは、富良野市のふるさと納税を通じて、地域と大学、民間、そして高校生が共に学ぶ貴重な機会となりました。
高校生にとっては進学やキャリアを考えるきっかけに、大学生にとっては地域との関わりを深める実践の場に、そして自治体・事業者にとっては、若い世代の視点を取り入れながら地域の魅力を見つめ直す貴重な機会となりました。
GAROOでは今後も、地域の学びと実践をつなぐ場づくりを通して、富良野市の地域活性化を支援してまいります。