Release|地方創生スペシャリスト実務者講座

はじめに

2009年、総務省は人口減少や高齢化などの進行が著しい地方の衰退化を問題視し、地域力の維持/向上のために『地域おこし協力隊』の制度を設けました。この制度を活用する地方自治体が赴任される隊員に求める能力の1つにアントレプレナーシップがあります。アントレプレナーシップとは起業家能力のことであり、新たなビジネスを創造し、リスクや課題に立ち向かう精神/姿勢を意味しています。アントレプレナーシップを発揮するには十分なスキル/精神を持ち合わせ、実践する能力を身に付けておく必要があります。また、総務省は令和8年度までに隊員数を10,000人に増やすという目標を掲げ、地域おこし協力隊の強化を積極的に推進しています。このようなの背景があることから、地域力を維持/向上させる使命を背負う地域おこし協力隊には、最大3年間という任期のリミットの中で地域を俯瞰し課題を抽出する力その課題を地域資源と捉え新たな事業を創造する力を適切に活用することが必要とされています。

研修の目的

この研修の目的は、隊員が地方創生にとって必要な知識や情報などの最低限の素養を6ヶ月で理解し、地方の現場でその力を最大限発揮するための実践力を身に付けることを目的としています。あらかじめこのような実践力を備えておくことで、地域おこし協力隊としての活動の幅が広がることや取り組みの生産性が高まることなどが期待できます。

具体的な研修内容

今回の研修では、商品開発業務をテーマとし、長年地方創生に携わってきた講師による講義や研修者同士でのグループワークの実施を予定しています。具体的には、収支計算やマーケティングなどの基礎知識を身に付け、その基礎知識を実際の現場で活用するための事業推進の実践的なテクニックを学びます。さらには、各回の講義の必要性に応じて地方創生の基礎理論企業組織論も参照しながら研修を進めていきます。

対象者

今回は地域おこし協力隊としての活動や必要なノウハウに焦点を当てたカリキュラムとなっているため、以下の方々を対象としています。

▷現在、地域おこし協力隊として活動している方

▷地域おこし協力隊/地方創生分野での活動を希望している方

▷地域おこし協力隊を抱える自治体の職員